鉄欠乏性貧血|ヘモグロビンが低いと疑われる病気・病名・疾患一覧
「この前の健康診断でヘモグロビンの値が低い・・・!」
「ヘモグロビン値が低いと病気になる・・・?」
こんな人は要チェック!
知らず知らずのうちに病気にかかっているかもしれません、
そのため、ヘモグロビンの数値には注意する必要があります。
どのような病気の原因となりうるのか、詳しく紹介してきます。
最も多い!鉄欠乏性貧血
ヘモグロビンが低い時になる病気で、最も多く代表的なものが「鉄欠乏性貧血」です。
簡単にいうと、鉄分が足りなくて血液中のヘモグロビンが作れなくなるということです。
血液の中のヘモグロビンが減ることによって、酸素を身体に巡らせることができなくなるため、身体に色々な症状がでてきます。
そのため、この病気を引き起こしてしまう人は、基本的に鉄分不足の状態が続いているということです。
ヘモグロビンについて気になる人はこちらを見てみてくださいね!
症状
- 立ちくらみ
- 動悸
- 倦怠感
- 脱力感
- 食欲が落ちる
- 耳鳴り
- 氷・土・チョークなどが食べたくなる
原因
主に鉄欠乏性貧血の原因は、大きく分けて以下の3つです。
- 鉄分の摂取量が少ない
- 鉄分の需要(授乳など)
- 鉄分の喪失(生理など)
鉄欠乏性貧血は偏食や無理なダイエットで起こります。
ですが、子宮筋腫を患っている女性が更年期間近になって出血量が増加した時になってしまうケースもあります。
女性は月経があるため、定期的に出血し、その際に赤血球に含まれる鉄分も一緒に排出されるので、鉄欠乏性貧血になりやすくなっています。
また、妊娠や成長期に鉄の利用量が急激に増大した時にも鉄欠乏性貧血になることがあります。
女性は特に注意したほうがいい病気ですね。
しかしながら、男性も気をつけなければいけません!
疲れやすかったり、倦怠感がなかなか取れないといったことが実は、鉄欠乏性貧血が原因かもしれません。
自身の食生活を振り返って、鉄分をしっかり摂っているか?今一度考えてみましょう。
改善策はこれ!3つの鉄分サプリ
全然、鉄分を摂っていない!お気づきの方はこれからしっかりと鉄を補給していきましょう!
しかし、鉄分がしっかりと補給され、貧血が改善されるまで約半年かかるといわれています。
すぐに治るのかと思いきや、意外と時間のかかることなのです。
では、どうやったら改善していけるのか?
その方法は、鉄分を意識した食事とサプリメントを並行して補給していくのが効率的でしょう。
食事だけで改善しようと思っても、鉄分は吸収率が悪いため、なかなか難しいのが現実です。
そのため、食事も意識しつつ、サプリメントでカバーしていくのが一番いいのです!
そこで、人気のサプリメントをちょっとだけ紹介したいと思います。
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食事も大事なので、サプリメントだけに頼らずに鉄分の多い食べ物もしっかりと摂っていきましょうね。
サプリメントと並行して、鉄分不足を解消しましょう!
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鉄欠乏性貧血以外の5つの病気
ヘモグロビンが低いと起こる病気は、主に鉄欠乏性貧血だとお伝えしましたが、その他にも病気はあります。
中には命にも関わってくる病気があるので、注意しましょう。
それでは、5つの病気をご紹介いたします。
痔
痔になると消化管から出血を起こしてヘモグロビンが下がることがあります。
痔にはいぼ痔やきれ痔、あな痔などがありますが、これらは俗称で、正式にはそれぞれ痔核(じかく)、裂肛(れっこう)、痔瘻(じろう)と言います。
この中で最もヘモグロビンの低下を招くのは痔核です。
痔核は基本的に痛みはありませんが排便時に出血を生じやすく、それもかなりの量の出血になり血液が垂れるほどになることも珍しくありません。
また、さらに痔核が進行すると痛みを伴い、排便に関係なく出血することもあります。
症状
- 痛みはほとんどなく、排便時の出血や肛門からはみ出てくるような違和感。
- 腫れ、痛み
- 排便時の痛み
原因
1、内痔核(肛門の内側にできるいぼ痔)
排便時のいきみすぎ、長時間同じ姿勢、妊娠や出産
2、害痔核(肛門の外側にできるいぼ痔)
下痢、便秘、アルコールや刺激物の摂りすぎ、冷え、ストレス
3、裂肛(肛門の皮膚がさけた状態)
硬い便を無理やり出したときによる裂け、慢性的な下痢、排便時のいきみすぎ
なりやすい人
痔になりやすい人は以下のような特徴があるといえます。
- ストレスが多い
- 香辛料が好き
- たばこやお酒が好き
- 同じ姿勢でいることが多い
検査方法
まず始めはお医者さんの視診、触診から始まります。
患部を診たり、肛門指を入れて患部に触診して状態を診察します。
そのほかには肛門鏡というものを使用して行う肛門鏡検査、状態によってはは肛門より内視鏡を挿入してカメラで診察する大腸内視鏡検査を行う場合もあります。
予防策
痔は普段の生活によって予防することができます。
以下のことに気を付け、痔にならないよう心がけましょう
- 毎日お風呂に入る、温かい服装を心がけるなどおしりを温める
- おしりを常に清潔にしておく
- 便秘や下痢をしないような日常生活を心がける
- 長時間同じ姿勢でいないようにする(デスクワーク・長時間のドライブなど)
- お酒、たばこ、香辛料は摂りすぎないように注意する
胃潰瘍や十二指腸潰瘍
胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは胃や十二指腸の粘膜がただれて傷がつき、粘膜が破壊された状態のことを言います。
症状
- 胃がもたれる
- 食欲不振
- 空腹時や食後に胃が痛む
- 吐き気または嘔吐
- 吐血
- 背中の痛み
原因
以前はストレスやアルコール過多、刺激物の摂りすぎ、喫煙が原因といわれていました。
最近では胃がんの原因ともいわれているピロリ菌が原因であることもわかってきています。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍になりやすい人
- ストレスを感じやすい人
- 暴飲暴食をする人
- 喫煙者
- ピロリ菌の保菌者
検査方法
検査方法としては、まずバリウム造影線検査や内視鏡検査があります。これらで潰瘍のある場所を特定します。
ですがこの検査だけでは単なる潰瘍なのか、それとも早期のがんなのかを識別することができないので、内視鏡検査の際に一緒に潰瘍の箇所の組織をとって検査を行う場合もあります。
また、バリウム検査や内視鏡検査は食べ物が胃に残っていると行うことができません。
そのため食後数時間〜半日の時間を空けて検査することが多いです。
予防策
胃潰瘍・十二指腸潰瘍にならないために、私たちが普段気を付けるべきことは以下のようなことがあげられます。
- 食べすぎ、飲みすぎに注意する
- 刺激物(香辛料・カフェインなど)の摂りすぎに注意する
- ストレスをため込まないようにする
- LG21ヨーグルトを毎日飲む
特に胃潰瘍・十二指腸潰瘍の主たる要因はピロリ菌である可能性が高いといわれている今、LG21ヨーグルトでピロリ菌の増殖を抑えることは潰瘍予防の策としてとても効果的であるといえます。
現在ではストレスや暴飲暴食など、一時的な胃酸過多ではなかなか潰瘍になりにくいといわれています。
ピロリ菌などの複合的な要因があって、潰瘍を発症する人が増えてきているようです。
その為、ストレスでおなかが痛む人は一度病院でピロリ菌検査をしてもらうのがいいかもしれませんね。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は厚生労働省が認める難病指定の病気です。
大腸粘膜が炎症を起こしてただれ、潰瘍性大腸炎は長期の出血をきたすので、ヘモグロビンもそれに伴って減少します。
潰瘍性大腸炎は、腸管拡張を生じて腸閉塞や消化管穿孔を合併症として発することもあります。
症状
- 粘血便(ねんけつべん)
- 下痢
- 腹痛
酷くなると、体重減少や貧血、発熱も出てきます。
原因
現在、この病気の原因は不明とされていて、以前は欧米人に多く日本人には少ないとされていました。
しかし、最近では日本で最も発症者数の多い難病といわれるようになりました。
発症すると厚生労働省の特定疾患に指定されているので、申請すると医療費の補助が受けられます。
潰瘍性大腸炎になりやすい人
- 20代〜30代の人
- 家族に大腸性潰瘍炎を患ったことがある人
- ストレスをためやすい人
とはいえ、大腸性潰瘍炎の原因は不明であるので、統計的に以上のような人が多い、といわれているだけです。
この特徴に全く当てはまっていない人でも発症する可能性は大いにあり得ます。
日本では20代の若い年齢によく見られる病気ですが、40代以降の症例も増えています。
検査方法
大腸内視鏡検査をして調べます。
通常は15分〜30分ほどで済みますが、病変があると1時間くらいかかる場合もあります。
前日夜より食事は出来ず、検査の当日は下剤を飲んで便を出し切り、腸を空っぽにしてから行います。
肛門より内視鏡カメラを挿入し検査されます。途中で麻酔が効いてくるのでそれほど痛みや違和感はないです。
他の検査方法には肛門よりカテーテルを入れ造影剤を注入してエックス線を撮る造影剤検査もあります。
予防策
原因が不明であるこの病気には予防法というのもまだはっきり確立されていません。
ですが、何らかのきっかけにより自分の免疫が過剰に反応してしまうため起こるのではないか、と言われてはいます。
- ストレスをためすぎない
- 十分な睡眠、適度な運動を心がける
- 香辛料やカフェインの過剰摂取は避ける
- 暴飲暴食はしない
- 極端に熱いものや冷たいものを食べ過ぎない
日々の生活が積み重なり、ストレスが引き金となる可能性は多いにあります。
それは、潰瘍性大腸炎に限らず他の病気でもそうですよね。
普段の健康管理で気を遣うべきことをきちんと気を付けることが大切です。
悪性腫瘍
悪性腫瘍とは発生する細胞の種類によって、がん腫(通常がんのことを指します)と肉腫とに分けられます。
ですが一般には悪性腫瘍=がんとして言われているので、がん腫と肉腫とを含めてがんと言います。
悪性腫瘍は以前は不治の病と思われていましたが、今では早期発見によって完治することも可能です。
特に胃や小腸、大腸、肝臓などの消化管の腫瘍は出血を伴いやすいので、赤血球が喪失しやすく、ヘモグロビンの低下が顕著に表れます。
そのためにはヘモグロビン値に常に気を付けておいた方がいいでしょう。
症状
部位によって様々ですが、このようなものがあります。
- 硬いしこり
- 背中の痛み
- 血便、血尿
- 急激な体重減少
一般的には乳がんなどに見受けられる「硬いしこり」や「腫瘍のある部位の痛み・違和感」などは悪性腫瘍の症状だといわれています。
ですが悪性腫瘍の場合、外からわかる症状が出てきた場合にはかなり病状が進行している場合が多く、早期発見、治療が最重視されています。
原因
簡単にいうと、本来細胞が死んだ時に、新しい細胞に入れ替わる仕組みが、遺伝子の変異によりうまくいかなくなることが原因です。
この状態に陥ってしまうのは、喫煙や生活習慣など様々なことが関係しているということです。
なりやすい人
悪性腫瘍は部位によって特徴も変わってきますが、総合的に多いのは以下に当てはまる人です。
- 身内でがんになった人がいる
- 喫煙者
- がんを発症する菌の保菌者(ピロリ菌・肝炎ウイルス・ヒトパピローマウイルスなど)
- 肥満
- 高身長
- 飲酒
がなりやすいといわれています。
検査方法
通常のがん検診では胃、肺、大腸、乳房、子宮など発生頻度の高いがんのスクリーニング(ふるい分け)検査を実施しています。
その他尿、便、血液の検査をはじめ、触診(しょくしん)、喀痰(かくたん)、腟分泌液(ちつぶんぴつえき)の細胞診、各臓器のX線検査、超音波検査など様々な部位によってさまざまな検査を行います。
さらに人間ドッグでは、内視鏡、マンモグラフィー(乳房X線)、注腸X線、腫瘍マーカー(血液中のがんのサインを見つける検査)肝臓、腎臓、前立腺といった検査を行う場合もあります。
そして 検診の結果がんの疑いがあればCT、MRI、PETなどを使った精密検査が行われます。
こういった兆候を見逃さないためにも、定期的な健康診断は大切なのです。
特に、男性でヘモグロビンが低い人からは、大腸がんが発見されることがかなり多いので注意しましょう。
予防策
がんの原因は様々なことに起因する「細胞のコピーのエラー」であるといわれています。ですので、そういった細胞を作らないような生活習慣を心がけることでがんの予防につながるといえるでしょう。
- 喫煙をやめる
- 過度の飲酒は避ける
- 熱いものを無理して食べない
- ストレスをため込まない
- がんに起因する菌の検査を早めに受けて、保菌者は速やかに除菌する
白血病
白血病は血液のがんとも言われる病気です。
白血病になると正常な白血球は減少し、さらに多くの場合は血小板や赤血球も減少します。
そのためヘモグロビンも低くなります。
白血病になると貧血やそれに伴う諸症状が起こるほか、血小板の減少による易出血症状や白血病細胞の各臓器や神経への浸潤による様々な異常が起こる場合もあるのです。
症状
症状としては初めにリンパ節が腫れその後だんだん免疫力が低下してきます。
食欲低下や体重減少、全身のだるさを感じだします。
時に寝汗がひどく、微熱が発生する場合もあります。
このくらいになると、病状としてはかなり進行している場合もありますので早めの検査が必要です。
原因
原因は人によってさまざまなので、はっきりとは解明できていませんが、最近では「遺伝子の突然変異によるもの」ということが疑われてきています。
遺伝子変異を起こした造血細胞が骨髄で勝手に増殖し、正常な血を作ることを阻害し、血液中にもその造血細胞があふれてくることで発症してしまう病気です。
この遺伝子変異した造血細胞を白血病細胞と言います。
なりやすい人
白血病の原因はまだ不明な点が多いので、どんな人がなりやすいかというのは詳しく解明されていません。
ただ、放射線や一部の抗がん剤(アルキル化剤など)に白血病の原因となる根拠があるといわれています。
また、長年の喫煙、肉や脂質が中心で野菜をあまり食べない人、ストレスをためやすい人は白血病になる可能性が高いといわれています。
検査方法
- 検査方法としては血液を採取し、赤血球・白血球・血小板の数や大きさその他様々血中の物質の異常を詳しく調べる血液検査
- 局所麻酔ののちに骨に針を刺して骨髄液を採取し調べる骨髄検査
- 「染色体検査」や「遺伝子検査」通常のがん検診にも使われる「CT検査」
これらの方法で調べていきます。
予防策
白血病の原因が分かっていない以上、日ごろの生活で予防をするというのもなかなか難しいことですよね。
しかし今の段階で分かってきていることから、できることはあるんです。
- 放射線を過度に浴びすぎないように気を付ける
- 殺虫剤や農薬を吸い込んだりしないようにする
- 免疫力や抗酸化作用、抗がん作用を高めるといわれている食品を摂取する(キャベツ、にんにく、キノコ類、トマト、ネギ、スイカ)など
このようなことが予防策としてあげられます。
防ぎようがないと思わず、できるところからしっかり予防しましょう!
適切な治療によりすべての白血病が死に至る病気ではなくなってきていますが、治療のためには早期に発見することが何よりも大切です。
まとめ
いかがでしたか?
ヘモグロビンが低いと、様々な病気が隠れていることが分かったかと思います。
しかし、健康診断で特に異常がなく、ヘモグロビン値が低い場合は恐らく鉄分不足でしょう。
身体に血液は不可欠ですから、その材料となる鉄分はしっかり摂っていきましょうね。